Yokoyama and Associates

ARCHITECTURE and LANDSCAPE DESIGN



カフェ・ドゥードゥー便り

No.67 2010年12月号

8年ほど前から、この小さな商店街がもっと元気にならないかと様々な取り組みをしてきました。そんな中で「まちの食堂」といった存在にとても興味を持ってきました。おいしいものを一緒に食べることから、まちのいろいろな物語が始まると思ったからです。それでもビジネスとしての食堂というのはなかなか難しくて、週末食堂など変則的な食堂の運営を試行錯誤してきました。
そんな中、新しく鶴牧商店街に食堂「さくさく」がオープンしました。
8年にして、ようやく「まちの食堂」の誕生です。念ずれば実現するのでしょう。
これからの「さくさく」の健闘を祈っています。

 12月の予定
12月8日(水)ドゥードゥー・デリカの日、野菜屋ドゥードゥーの日
12月17日(金)住いや庭、リフォーム相談の日
12月18日(土)おちあい・つるまきガ-デンクラブ


 12月のお楽しみ
クリスマスらしい二つの催しのご案内です。

クリスマスチャリティーコンサート2010
日時:2010年、12月25日(土)、14:00(13:30開場)
場所:恵泉女学園大学チャペル
入場料:500円(要事前申し込み)
恵泉女学園大学ハンドベルクワイア
恵泉女学園大学聖歌隊
指揮:辻本英恵、指揮・ピアノ・オルガン:関本 恵美子、オルガン:豊田 まりも

映画:やさしい嘘と贈り物 クリスマスに起きた切ないけれど温かい奇跡の物語
日時:2010年12月18日(土)、11:00/13:30/16:00/18:30 
場所:パルテノン多摩小ホール

 地域のガーデンクラブから
多摩センターの秋を代表する風景にレンガ坂のユリノキの並木の黄葉があります。その黄色に今年は元気がありません。並木に平行して突然できた車道を走る車の排気ガスのせいなのか、あるいは、夜遅くまで明るい照明のせいなのか、原因はよくわかりません。堂々としたユリノキ並木ですが、唐突な環境の変化に苦しんでいるようです。
一緒に活動して頂ける仲間を募集中です。
(おちあい・つるまきガーデンクラブ http://gardenclub.exblog.jp/

 住まいと庭
高齢になって車を手放した方から駐車場の後の利用についてご相談がありました。コンクリート舗装を撤去して、季節の草木が楽しめる庭への改修を提案しました。コンクリートからみどりへ。ようやく時代が変化してきているのかもしれません。
住いや庭について相談する会を開いています。
(無料)12/17(金)13時30分〜15時30分
申込:横山環境計画事務所 tel 042-374-6475
 街の絵葉書から

今月はお休みです。

多摩ニュータウンの風景を描いたまちの絵葉書をつくっています。カフェ・ドゥードゥーあるいは多摩センター駅バスターミナル前の福祉ショップ゚「絆」、ベルブ永山の「はらっぱ」、諏訪商店街「あしたや」で販売しています。(1枚100円)

 今月のセミナー

第63回たま・まちせん木曜サロン
日時:12月16(木) 19時〜21時
場所:すくらんぶる〜む(諏訪商店街)
206-0024東京都多摩市諏訪5-6-3-102
電話: 042-337-5609
講師:保坂 一房(ほさか かずふさ)さん((財)たましん地域文化財団 )
テーマ:“まちの資源”の再発見−身近な歴史を楽しむ?
近年、身近な地域の歴史が“まちの資源”として注目されています。自然や景観、街並み、建造物、古文書、伝統芸能、産業、暮らしなど、地域が守り伝えてきた所産を“まちの資源”、歴史資源や観光資源として再認識し、地域の振興に活かしていこうとしています。“まちの資源”は自然にあるわけではなく、人びとによって築かれてきたものです。全国各地でどのような取り組みがあるのかをご紹介し、多摩地域の動向についても見ていこうと思います。

講師のプロフィール
1956年 千葉県生まれ
(財)たましん地域文化財団 歴史資料室室長。『多摩のあゆみ』の編集、歴史資料室の運営管理に携わる。
現在、八王子市市史編集専門部会専門調査員、多摩・武蔵野検定学術委員、国立市図書館協議会委員。
参加費(懇親会含む):会員1000円(学生会員500円)、非会員1500円(一般学生1000円)
 往診みちくさ想うこと 多摩たぬこ
 師走に入り、どことなくあわただしい日が続きます。お店のにぎやかさだったり、仕事の締め切りだったり、帰省の準備や人を向かえる準備。来年の確認、大掃除・・・。どれも「省略」することはできるのですが、それでもその忙しさが好きだったりします。
昨今、生活に「ハレ」と「ケ」がなくなったといわれますが、それでも、一つの節目として、今年が無事元気に過ごせ、人生であといくつのお正月を迎えられるかわからないけれど、それでも来年のお正月を迎えることができるだろうしあわせ。たとえば、病気で、あとどれだけ生きられるかわからないと言われた時、年をとって、友人知人の多くが亡くなってきた時、お正月を迎えるというその意味は、とても、大きいようです。
「あなた」は、「あなたのご両親」「あなたのお子さん」は、どこで、どんなお正月を迎えられますか?ご自宅ですか?帰省先?旅先?ホテルの一室でしょうか?老人ホームの一室?古い田舎の一軒家?家族と紅白を見ながら?家族と賑やかだった昔の年越しを思い出しながら?彼氏と神社?除夜の鐘を聞きながら?病院の一室?介護施設のスタッフと世間話しながら?残業仕事をしながら?ひとり人生と来年への夢を思いながらでしょうか?えっ、そんな遅くまで起きていられないって?!
 ひとりでしあわせ。二人でしあわせ。家族としあわせ。仲間としあわせ。自宅でしあわせ。家族宅でしあわせ。施設でしあわせ。路上でしあわせ?。しあわせの形はひとさまざまで、どれがしあわせなお正月の迎え方などという形はありません。それでも、ひとりひとりが、今の自分にとってしあわせと感じられるお正月を迎えられるような、そんな暖かな世の中を願ってやみません。よいお年を。
 まちのご隠居のつぶやき 南野 狐
社会福祉ってなーに

 11月23日各紙は厚労省調査=高齢者虐待15,615件なる記事を掲載した。
つい先日までは孤独死や100歳以上の行方不明・年金詐欺とか高齢者の話題がとびかった。
 総合福祉センターの南側のゴルフコースから見るゴージャスな建物を「ラブホテル?」と思い込んだ時代があった。それが、7階にある共同浴場から「下手なゴルフだなコースに出るには早すぎるよ!」と笑っているうちに何の因果か社会福祉協議会に関わることと相成った。
 そこで、「福祉」ってなに?。広辞苑によると「しあわせ、幸福」とあり、社会福祉としては「消極的には生命の危急からの救い、積極的には生命の繁栄」とある。
 さらに、「福祉国家」は「完全雇用と社会保障政策によって全国民の最低生活の確保と物的福祉の増大とをはかることを目的にした経済体制の称」とある。
 憲法13条の幸福追求権・公共の福祉や同25条の生存権・国の社会的使命(すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)に明記されたことに根拠を置き、優先課題とされている。
 今こそ、民間の組織である多摩社協が高齢者福祉のため市役所では行き届かない自治会や管理組合、それも地域でのご近所さんの支えあいネットをつくるべきではなかろうか。
 まさに、向こう三軒両隣、せめてドアの前の方との連絡だけは蜜にし、戦時中「とんとんトンからりんと隣組、格子をあければ顔なじみ、まわして頂戴回覧板、助けられたり助けたり」ではなかろうか。「福祉の反対語は戦争」です。国体がどう変わろうとご近所さんとの人情は普遍のようです。
 生きていて良かったと笑い溢れる福祉の町に。 了