ARCHITECTURE and LANDSCAPE DESIGN
カフェ・ドゥードゥー便り | ||||
No.70 2011年4月号
東日本大震災が起きて1ヶ月が過ぎようとしています。それでも今年もお花見の季節が巡ってきました。あちこちで、お花見を自粛しようと言う声も聞かれます。 でも、お花見というのはそもそもその年の豊作を祈っての行事だと聞いた事があります。江戸時代、飛鳥山はじめ桜の名所を多く作った将軍吉宗は、元禄後のバブル経済崩壊で荒廃した人々のこころを元気づけようと意図したと言われています。 お花見が人々の豊年を祈願する気持ちから生まれたのだとするならば、桜が人々が元気になるように植えられたのだとしたら、今年こそもう一度、その本来の意味を考えつつお花見をする機会なのかもしれません。 |
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4月の予定
4月13日(水)野菜屋ドゥードゥーの日 4月15日(金)住まいや庭リフォーム相談の日 4月23日(土)おちあい・つるまきガーデンクラブ 4月のお楽しみ 「多摩市立グリーンライブセンター」が、4月から多摩市・恵泉女学園大学・多摩市グリーンボランティア連絡会で管理・運営をしています。 4/29(祝)オープニングイベント 10:00〜オープニングセレモニー 10:15〜講演会「恵泉 ガン哲学外来in多摩メディカル・カフェ」樋野興夫さん(順天堂大学教授) 11:00〜講習会「春まき一年草の種まきと育て方」樋口幸男さん(恵泉女学園大学准教授) 13:00〜オーガニック・カフェ(マイカップ持参) 申込み/問合せ 恵泉女学園大学 042-376-8332 http://www.keisen.ac.jp/eoc/ 地域のガーデンクラブから 団地の中庭にレンギョウが咲いています。 4月2日は彫刻家・詩人の高村光太郎(1883年 - 1956年)の命日で、連翹忌とも呼ばれます。これは高村が生前レンギョウをたいへん好んだからだと言われ、彼の告別式で棺の上にその一枝が置かれていたことに由来しています。 一緒に活動して頂ける仲間を募集中です。(マロニエ径の会、おちあい・つるまきガーデンクラブhttp://gardenclub.exblog.jp/) 住まいと庭 震災により被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 今回の地震で、各家庭では家具の転倒、食器やモノの破損、落下など多くの被害があったようで、悲しい思いをした方もおられるでしょう。災害時の被害を最小限にするため今一度、身の回りをご確認下さい。 地震対策製品として家具転倒防止用金具、家具を固定するアングルや棚受。キャビネットなどの扉が不意に開くのを防止する、飛び出し防止ラッチ、ラッチ付きのハンドル、つまみなど既存のものと取り替えられる安全金具もあります。また大切なコレクション、ガラス製品、陶磁器などを地震の揺れによる転倒から守るには、博物館・美術館用として開発された転倒防止用接着剤「クリアミュージアムジェル」がありますので、検討されてはいかがでしょうか。 でも、適切に製品を使用していても不測の事態は起こります。大きな揺れが発生した場合は速やかに家具から離れて下さい。 「おうちを元気にからだを元気に」(多摩ニュータウンケア連携バリアフリー改修)事業は、継続して行っています。 相談を受ける会を開いています。無料 日時:4月15日(金)13:30〜15:30 申込み:鶴牧商店街/横山環境計画事務所 tel042-374-6475 街の絵葉書から 第38回「パルテノン多摩・きらめきの池」 パルテノン多摩の大階段を登るときらめきの池があります。春の光をうけて、そろそろ冬の眠りから覚めつつあります。 多摩ニュータウンの風景を描いたまちの絵葉書をつくっています。カフェ・ドゥードゥーあるいは多摩センター駅バスターミナル前の福祉ショップ ゚「絆」、ベルブ永山の「はらっぱ」、諏訪商店街「あしたや」で販売しています。(1枚100円) 今月のセミナー 第66回たま・まちせん木曜サロン テーマ:野外フェスティバルから学んだお金とスタッフの集め方 〜2年で協賛金100万円集める方法教えます〜 講師のプロフィール: 参加費(懇親会含む):会員1000円(学生会員500円)、非会員1500円(一般学生1000円) 往診みちくさ想うこと 多摩たぬこ この1カ月、テレビや新聞などマスコミの報道。おびただしい数のメーリングリストやツイッターのやりとり。とても多くの方が、とても多くのことを感じ考え動き過ごされてきたことと思います。まずは、災害に遭われた方に哀悼の念を。 この東日本大震災は、医療の立場から、神戸とは大きく異なっています。それは、津波という未曽有の大災害により、生と死にはっきり分けられた事です。災害医療において、多数の疾病者から最善の救命効果を得られるように、重症度と緊急度によって分別し、治療の優先度を決定する「トリアージ」ということを行います。黒(死亡・条件下の救命が不可能なもの)、赤(一刻も早い処置が必要なもの)、黄(早い処置が必要なもの)、緑(待機できるもの)に分けられるのですが、今回は、極端に緑と黒が多かったとも聞きます。 しかし、一方で、その場で助かったものの、老いた人、病をもった人、心身に不自由をもった人、つまり弱い人が、その後、もともとの病や関連する病を悪化させたり、体力がないために状況に耐えきれず、多くお亡くなりになった(なっている)とも聞いています。 災害は、非日常です。日常では、考えられないような判断が求められることがあるかもしれません。しかし、日常でもあります。 私たちは、今、この状況でできることと同時に、多摩地域が、このような災害の中心地となった場合、都心が中心地となり多摩地域が最大のバックアップ地域となった場合、どんな体制をもち、自分自身はどのような動きをすればいいのか、本気で考え、確認し、動かなければならないということは、誰にとっても、明白なこと。ですね。 まちのご隠居のつぶやき 南野 狐 孫へのプレゼント 悪友から「オムツの買い置きも大変だな」とメールがあった。友の早とちりは子供時代からだと笑っていたが。 孫の音への敏感なこと、クシャミや掃除機音には特に反応する。モミジの手と言っても細くて長いところはピアニストへの期待が膨らむ。力強く蹴飛ばすすんなり伸びた足は女子陸上選手なみ。 生まれるまではやっと爺・婆の出番だぞと胸の高まりをさえ感じていたが、いよいよ産後の里帰りが叶い、お出迎えしたまでは良かったが、3時間おきのオッパイのたびに付き合わされるようになるともういけません。少しは休ませてよ。 折からの東日本大震災と重なってしまった。親子をテーブルの下に押し込めた。おまけの余震たるや10日を過ぎても収まりそうにない。早速オムツとミルクの買い出しに出かけたが停電中は閉店とある。 街のガソリンスタンドは長蛇の列。スーパーは電池類どころか目の色変えたお客さんが略奪買い。卵、豆腐、アゲやカップ麺、缶詰類まで手当り次第に姿を消してしまった。薄暗い店内の空っぽのショウケースが禿鷹襲来のおぞましさを物語る。 孫の里帰りで暖かかった我が家も僅か1か月、すぐに名古屋の義弟宅への避難疎開とあいなった。乳幼児の水道水の放射性ヨウ素131は、厚生労働省が定めた飲用基準の暫定規制値を超えるとされ、まさに赤ちゃんに放射能汚染とはパニック。報道と同時にスーパーから飲料水が消えた。1日で解除とはなったが次にはホウレンソウに飛び火。 半世紀前の疎開は戦禍に因ったが、平和時代の孫たちには風評被害としてのオムツ、原発被害からの水を求めたものと相成った。とんだプレゼント。放射能汚染課題付きとは。了 |
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